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2009年4月

ED予防には、沢山セックスすること

<ED予防には、沢山セックスすること>

 ご存知のように、ED(勃起障害)は中高年齢の男性だけでなく、若い男性を含めて大きな問題となってきました。
 そのため、バイアグラやシアリスなどのED薬が大人気となっていますが、その様な薬を使う前に、EDにならないように生活習慣を改めることが肝心です。

 さて、頻繁に性交を繰り返すと、男性がEDになりにくくなることが、フインランドの研究者が報告しています。気になるニュースでしたので取り上げました。

 男性性器も他の身体の器官と同じように、使えば使う程良いのだそうです。
 これは、ハッケンサック大学医学センターの泌尿器科准教授のHossein Sadeghi-Nejad博士が、米国医学誌The American Journal of Medicine (2008, July issue)に報告したものです。

 研究は、55-75歳のフィンランド男性989名のデータを解析したものですが、週1回以下しか性交をしない男性の場合、週1回以上するヒトに比べてEDになる頻度が、2倍も高いことが明らかになりました。

 週1回以下の人では、EDの頻度が1000人中79名だったのに対し、週1回の人では32名、週3回以上の人では16名と、明らかに性交頻度とEDのなりやすさが逆相関しています。

 またこのことから、勃起の頻度からED疾患へのなりやすさが予想出来ると言うことです。

 さらに、朝起きた時のペニスの勃起についても、毎週1回以下しか勃起が起こらない男性では、週2-3回ある人に比べて、EDになる頻度が2.5倍以上になることもわかりました。

 EDを予防するために、性行為を増やすのは本末転倒のようにも感じますが、以前このHPでもお知らせしましたように、性交回数の多い男性ほど、前立腺がんが予防できるという結果があります。

 皆様、健康のため、大いに性生活を謳歌なさってくださいませ。

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ビタミンDは、末梢動脈障害の予防に有効。

<ビタミンDは、末梢動脈障害の予防に有効。>

全身の動脈の中でも主に手足に血液を届ける動脈を「末梢動脈」と言います。

この末梢動脈に動脈硬化症が生じると、手足への血行不良が起こり、末梢動脈障害(PAD, peripheral artery disease)と呼ばれる病気になります。
しびれや痛み、悪化すると潰瘍ができたり、ひどい場合には壊死したりすることもあり、その予防は重要です。

さて今回、Yeshiva大学Albert Einstein医科大学のMichal Melamed博士らが、ビタミンDが末梢動脈障害の予防に有効とする研究結果を報告しましたので、お知らせします(米国心臓関連2008年度年会(American Heart Association's Arteriosclerosis, Thrombosis and Vascular Biology Annual Conference 2008)で発表されたものです)。

今までも、ビタミンDが血圧に関するホルモンを調節することや、血球細胞にはビタミンDに対するレセプターを持ち、血管に作用する可能性が示唆されていました。

そこで、この研究者らは、ビタミンDが直接PADの発症に関係するかも知れないと考え、4,839人の米国成人の血中ビタミンDレベルを測定したデータを再解析しました。
同時に、脚の血流を測定した足関節上腕血圧比(ABI, ankle-brachial index)や、コレステロール・血圧・糖尿病などのPADの他のリスクについても測定し、ビタミンD値との関係を調べました。

その結果、ビタミンD値が1ミリリットル中17.8 ng/mL以下の人では、PADの頻度は8.1%だったのに対し、29.2ナノグラム(ng/mL)以上の人では、PADの頻度は3.7%と大幅に低下していることがわかりました。

更にこれらの数値を、性別、人種、年齢、他の健康上の問題等を考慮して計算しなおしたところ、ビタミンD値の低い人は高い人に比べて、64%もPADになる頻度が高いことが明らかになりました。

ビタミンD値が10 ng/mL低下する毎に、PADのリスクは29%づつ増加することになるのだそうです。

さて、以上の結果は、ビタミンDはPADの予防に役立つように見えますが、本当にビタミンDが有効であると結論するにはやや早すぎるように思います。

ビタミンDのレベルは健康的な食事をしていることを示しているだけに過ぎない可能性もあるわけで、今後更にビタミンDとPADの因果関係については、詳しく調べる必要があると思われます。

とは言え、適切に太陽光を浴びたり、ビタミンDを含む魚類や乳製品を摂る事は健康によいことは間違いありません。
循環器系疾患の予防にも役立って欲しいと願っています。

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遺伝子のオン・オフは、生活スタイルによって決まる。

<遺伝子のオン・オフは、生活スタイルによって決まる。>

生まれつきの遺伝よりも、今の生活のスタイルの仕方の方が、各人の遺伝子発現を強くコントロールしていることが、最新の研究で明らかになりました。

持っている遺伝子そのものは同じであるにもかかわらず、このような遺伝子の発現の違いは予想以上で、環境因子の影響の強さが改めて明らかになったと、話題になっています。

この報告は、米国ノースカロライナ州立大学Youssef Idaghdour氏らが、遺伝学誌PloS Genetics(April 11, 2008;タイトル:A Genomewide Gene Expression Signature of Environmental Geography in Leukocytes of Moroccan Amazighs)に発表したものです。

研究では、アマゾン、モロッコ、アフリカなどの砂漠遊牧民、山岳地帯の住人、あるいは都市部などの3地域の人の白血球を採取し、それぞれの遺伝子発現を調べました。
なお、遺伝子発現を詳しく調べるため、2,300個のヒトの遺伝子の発現がわかる最新のDNAチップを用いて実験を行ったそうです。

その結果、1/3の遺伝子の発現がそれぞれ異なっており、環境因子が遺伝的な背景以上に強い影響をもたらすことが明らかになりました。

例えば、呼吸系遺伝子は都市部に住む人の方が強く発現していたそうです。
これは、都市部の方が空気汚染が激しく、それに対抗するために都市部住民は遺伝子発現をコントロールしていると考えられるそうです。

またこれは、いくら遺伝子が同じであっても、生活スタイルが悪いと本来持っている身体の能力が発揮できないことを示しています。

遺伝子には生物が誕生して以来の、綿々とした歴史が刻まれています。
せっかく祖先が苦労して手に入れた能力、を無駄にしないようにしたいと思いませんか?

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抗酸化ビタミンは、健康どころか、早死の原因に!

<抗酸化ビタミンは、健康どころか、早死の原因に!>

ある種のビタミンサプリメントは、寿命を延ばすどころか、早死にを起こす可能性があることを、コペンハーゲン大学の研究者が報告しています。

この研究は、疾病予防のためにサプリメントを摂取していた233,000人のデータからなる、67の研究結果を改めてレビューしたものです。

それによりますと、ビタミンAサプリメントを摂取すると死亡リクスが16%、βカロチンでは7%、ビタミンEでは4%それぞれ増加するとされています。

ビタミンC、セレンについては、明確な答えは得られなかったようですが、抗酸化サプリメントが死亡率の低下に有効であるとするエビデンスは得られなかったということです。

一般に、これらのサプリメントは、ダメージの原因となるフリーラジカルの発生を抑え、酸化ストレスなどを減少させると考えられています。
そして、様々な疾病や癌、心疾患の予防に有用といわれています。

ところが今回の報告では、逆にこのようなビタミン類を摂ると、本来身体に備わっている自然防御力を弱め、健康によくないのではないかというわけです。

例えば、βカロチンは、脂肪摂取の体内経路を変化させますが、そのために本来働くべき体内代謝が抑制されるのだそうです。
特に精製された抗酸化ビタミンやミネラルを多く摂ることには、注意を払う必要があると警告されています。

この論文だけで、抗酸化サプリメントの有用性を否定するのは問題と思いますが、抗酸化サプリメントは抗老化の旗頭として期待されているだけに、更に詳しい研究が待たれます。

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気分転換には、掃除!

<気分転換には、掃除!>

あなたのお部屋は散らかっていませんか?
もし、イライラすることがあれば、気分転換のチャンスですだそうです。

掃除などの家事をすると、部屋がきれいになるだけでなく、気分もよくなることが科学的に証明されました。

これは、英ロンドン大学ユニバーシティカレッジのMark Hamer氏らが、英医学誌「British Journal of Sports Medicine」(2008, April 10)に報告したものです。

研究は、1995、1998、2003年に、スコットランド健康調査に参加した約2万人の男女を対象にした聞き取り調査をまとめたものです。

その結果、家事やガーデニング、ウォーキング、スポーツなどの種類にかかわらず、日常の身体を動かす活動によって、心理的苦痛が41%も低下したそうです。

そして、わずか週20分程度身体を動かせば、メンタルヘルスに良い影響をもたらすことが明らかになりました。

もちろん、スポーツ活動が最も効果が高かったようではありますが、ちょっと身体を使うだけでも相当に効果があったそうです。

運動というとすぐに、スポーツで汗を流すとか、ランニングなどと、ついつい肩を張ってしまいますが、先ずは目の前の整理整頓、お部屋の掃除が効果的のようですよ。

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緑茶が乳がんを抑える

<緑茶が乳がんを抑える>

世界的に乳がん患者さんが増加の一歩をたどっています。
日本人をはじめとしたアジア人は、比較的乳がんには罹りにくいといわれているのですが・・・。

アジア人が乳がんになりにくい理由として、大豆食がよいとか、緑茶を飲むためだとか言われてきました。

実際、緑茶には生体細胞のダメージや老化を抑制するのに役立つと考えらている抗酸化物質EGCG(エピガロカテキン-3-ガレート)が豊富に含まれています。

さて、緑茶とEGCGとを併用することにより、乳癌を含む様々な癌に対する予防効果があることが報告されていますので、その話題を。

これはミシシッピー大学のGu博士らが、21回全米生理学大会(2008年4月8日)で報告したものです。

今までも疫学的研究では、緑茶やその主成分であるEGCGが癌の発生を抑えことが示唆されていました。
しかしこれらの報告は、がん患者数を統計的に解析した疫学調査によるもので、緑茶やEGCGの抗がん作用を調べたものではありませんでした。

そこでこの研究者らは、EGCGを摂取した際のがん発生に対する影響を、科学的手法を用いて調べました。

7週齢の雌マウスに、EGCG (1日に体重1kgあたり約50-100 mg)を与え、5週間飼育しました。
2週間後に、マウスの左乳腺部に乳癌細胞を移植し、その後の腫瘍組織の増大の様子を測定ました。

また同時に、がんの増殖に重要な役割を持つVEGF (vascular endothelial growth factor, 血管内皮細胞増殖因子)や血管新生の様子を調べました。
なお、がん組織は、増殖に必要な栄養分を得るため、がんの周りに血管を新たに作り出す事がわかっています。

すると、EGCG摂取群では、癌のサイズ(66%)、癌重量(68%)、癌組織の微小血管(155±6 vs.111±20)および、VEGF値(59.0±3.7 対 45.7±1.4 pg/mg)が顕著に低下していることが明らかになりました。
また、血漿VEGF値も、EGCG群では明らかに低下していました(40.8±3.5 vs.26.5±3.8 pg/ml)。

以上の結果から、EGCGは血管新生を抑制するため、癌組織への栄養分の供給を抑えることができ、その結果、乳癌細胞の増殖が抑制されることが明らかになりました。

勿論、詳しい研究はこれからですが、大いに緑茶は期待できます。
日本の誇る緑茶を、今後も沢山おのみになってください。

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子供の中耳炎は、間接喫煙と関係がある。

前回4月1日の記事の、<ビタミンEは、アルツハイマー患者さんの生存期間を長くする>
のなかで、「脂溶性ビタミンは、取りすぎると体の脂肪分に蓄積し、悪影響を及ぼす可
能性があります。実際、ビタミンEの摂取量が多いと冠状動脈性心臓病のリスクを下げる
ことが報告されています」と書きましたが、「冠状動脈性心臓病のリスクを下げる」で
はなく、「冠状動脈性心臓病のリスクを上げる」が正解です。

明らかに私のミスでした。
エプリルフールの記事と言って、笑って済ませる問題ではありませんので、お詫びして
訂正いたします。

間違いを訂正していただいた、K. K. S様には感謝申し上げます。
今後とも間違いがございましたら、ご指摘をお願いいたします。

drhase 拝

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<子供の中耳炎は、間接喫煙と関係がある。>

以前米国に家族で住んでいたことがあったのですが、その際子供がしょっちゅう熱を出し、
医者に連れて行きました。
その際、はじめて"イアーインフェクション"と言う言葉を知ったのですが、早い話がウイル
スや細菌感染によって熱が出、扁桃腺などがはれるいわゆる中耳炎のことのようでした。

そこで今回は、このような子供の中耳炎が、タバコの煙により起こりやすくなっているとい
うニュースです。

これは、パース Telethon小児健康研究所のDeborah Lehmann博士らが、オーストラリア医学誌Medical Journal of Australia 2008, May issue)に報告したものです。

研究では、オーストラリア原住民アボリジニの子供100名と、非アボリジニの子供180名の健康とその家族について調べました。

ちなみに、アボリジの子供は年少の時から中耳炎にかかりやすく、その後難聴になる場合が特に多いのだそうで、この研究者はアボリジニに中耳炎が多い原因を探るため、社会的、人口統計学、環境、生物学的データを集めました。
その結果、次のことが明らかになりました。

・アボリジニの子供の少なくとも74%が、中耳炎と診断されていた。一方、非アボリジニの子供では45%であった。
・アボリジニの子供の64%、非アボリジニの子供の40%が、間接喫煙に曝されていた。
・間接喫煙を起こらない状況では、アボリジニの子供では27%、非アボリジニの子供では16%が、中耳炎になる頻度が減少していた。
・家庭などで間接喫煙に暴露されている場合でも、子供が保育園などに行くようになると中耳炎になる頻度が低下した。

以上の結果から、間接喫煙が子供の中耳炎と密接に関係していると結論されています。

この研究者によると、関節喫煙により免疫力が低下し、その結果中耳炎を起こす細菌が呼吸器系に付着しやすくなるのではないかということです。

そして、今回の結果は単にアボリジニの子供についてだけでなく、全ての地域の子供にも当てはまり、間接喫煙の暴露を下げるよう警告しています。

貴方のご家庭では、どなたか喫煙されている方はいらっしゃいますか?
そしてお子様の健康は・・・?

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ビタミンEは、アルツハイマー患者さんの生存期間を長くする

エプリルフールの日ですが、今日も真面目な話題です。

<ビタミンEは、アルツハイマー患者さんの生存期間を長くする>

世界的な高齢化社会の訪れとともに、アルツハイマーの患者さんが非常に多くなっています。
この患者さんは、発症後には早期に亡くなることが知られています。

今回、1日2,000単位の高用量のビタミンEを摂ると、アルツハイマー患者さんの生存期間が26%も延長することがわかりました。

これは、ヒューストンBaylor医科大学のアルツハイマー病センターのValory Pavlik準教授が、シカゴで開かれた全米神経学会(2008, April 15)で報告したものです。

研究はアルツハイマー病と診断された847名の男女の生存率について(2/3が女性で、平均年齢74歳)、15年間にわたって調べたものです。

2/3の患者さんに、ビタミンEとアルツハイマー疾患薬のコリンエステラーゼ阻害剤を併用投与しました。

なお、コリンエステラーゼ阻害剤は、脳神経伝達物質のアセチルコリンの分解を抑制するものです。もともと、アルツハイマー患者さんはアセチルコリンの分泌が低下していますが、この分解を抑えることにより、脳機能の低下を防ぐというものです。

また、残りの患者さんにはビタミンEのみ、あるいはビタミンEもコリンエステラーゼ治療も行わなかったそうです。

その結果を、年齢、性別、教育歴、人種、民族、症状などを考慮に入れて分析したところ、毎日ビタミンEを摂取している患者さんでは、生存期間が26%も延長していることがわかりました。

この結果から、ビタミンEとコリンエステラーゼ阻害剤を併用するとその効果が高まり、特に2,000単位のビタミンEを摂取することが有効であったと結論されています。

その一方で、そのような高用量のビタミンEを摂取することは、正常の人には適当でないとも強調されています。

脂溶性ビタミンは、取りすぎると体の脂肪分に蓄積し、悪影響を及ぼす可能性があります。

実際、ビタミンEの摂取量が多いと冠状動脈性心臓病のリスクをあげることが報告されています。
ある文献では、1日400単位以上摂取すると、8年間の追跡期間中の死亡率がビタミンEを取ってない人にくらべて10%も高いことが報告されています。

一般の人にもそのまま適用できるかどうかは別として、少なくもアルツハイマーの患者さんにとっては有用な知見です。

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